杵築市選挙管理委員会は11日、同市日野の野田地区集会所(同市第7投票所)で、参院選の期日前投票済みの男性(20)に大分選挙区の投票用紙を誤って交付し、そのまま投票したと発表した。その直後に男性が投票済みであることに市職員が気付いたため、比例区の投票はしていない。市選管は「男性が選挙区に投票した“2票”とも有効票と見なすしかない」としている。
市選管によると、男性は同日午前9時50分ごろ投票所に来場。市職員は入り口で入場券のはがきを受け取り、投票用紙を交付した。男性が選挙区の投票を終えて比例区の投票をする前に、名簿上で期日前投票済みになっていることに気付いたという。男性は今月2日、市役所で期日前投票を済ませていた。当日は入場券は持参しておらず、生年月日などで本人確認した。11日は家族に誘われて一緒に投票に来たという。
市選管は「入り口での本人確認が不十分だったためで、申し訳ない」と謝罪。県内で期日前投票に絡むミスが起きたのは初めてで、県選管は「投票用紙が二重交付されたことは遺憾。今後の選挙で同様のミスが出ないよう市町村選管に徹底したい」とコメントした。
中津市では不在者投票を二重に集計
中津市の参院選開票作業で11日、選挙区の不在者投票を二重に集計するミスがあり、確定が当初の予定時刻より約1時間10分遅れた。
市選管によると、不在者投票を当日投票に含めて集計。不在者投票が二重に数えられたため、実際の投票数より543票多くなるなどした。午後11時15分ごろ、ミスに気付いた。
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