2010おおいた参院選

残り4日間 豊肥に集結…訴えに熱

[2010年07月08日 10:01]

有権者に駆け寄る候補者=7日、竹田市内

 参院選(11日投開票)の選挙期間が残り4日間となった7日、大分選挙区の候補者3人はいずれも豊肥地域で選挙カーを走らせた。強い日差しの下、各陣営とも訴えに熱がこもった。

 竹田市郊外を回った自民党新人の小田原潔候補(46)が一番強調したのは景気対策。各所に集まった支持者に民主党政権への批判を交えて「年金、社会保障を安定させるためにも手当を配るより(地域で)仕事をつくることが先」と訴えた。党国会議員は地域の要望が強い中九州横断道路の事業費削減に触れて「自民党が勝てばまた(予算増の)道が開ける」とぶった。
 陣営は最終盤の主戦場を大分市に定め、8日には加藤紘一元幹事長を投入。党県議全員に大分市での票の上積みを求めている。
 竹田市役所前でマイクを握った民主党現職の足立信也候補(53)は「政権交代で始まった改革を止めないでほしい」と力を込めた。小田原氏との一騎打ちを意識し、持論の「強い社会保障づくり」に加え、民主党政権が政治主導で進める改革への支援を呼び掛けた。
 推薦する連合大分が6日夜に開いた選対会議では、陣営の梶原九州男選対委員長が優勢と伝えられる情勢を「大激戦だ」と一蹴(いっしゅう)。支援者への再度の声掛けを要請するなど、最終盤に向けた引き締めに躍起だった。
 共産党新人の山下魁候補(33)は期間中、一貫して消費税増税反対の訴えを前面に出している。豊後大野市朝地町の国道沿いでは「増税に反対してきたのは共産党だけ。財政破綻(はたん)したギリシャは消費税率を引き上げて税収が大きく落ち込んだ」と訴え、財政再建を理由にした消費税論議を批判。「若い力で政治を変えたい」と若さもアピールしていた。

 麻生元首相が来県 大分市内で街頭演説
 自民党の麻生太郎元首相が7日、参院選大分選挙区の同党新人、小田原潔候補(46)の応援で来県した。
 JR中判田駅前など大分市内の5カ所で街頭演説。民主党政権の目玉政策である子ども手当を取り上げ、「貯金に回す人が多ければ、経済成長にはつながらない」と批判。公共投資の充実など自民党の景気対策を示し、「民主党のばらまきと違って、種をまく。自民党を再び皆さんの代表にしてほしい」と支持を訴えた。

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