2010おおいた参院選

順風・逆風(1) 民意をつかめ

[2010年06月25日 10:16]

支持者に握手を求める参院選大分選挙区の候補者=24日、大分市

 大分県内も政権交代後初の国政選挙となる参院選がスタート。大分選挙区では与党の現職候補に、野党の2新人候補が挑む構図が確定した。目まぐるしく国政の風向きが変わる中で民意をたぐり寄せるのは与党か、野党か―。公示日の24日、3候補は大分市内での出陣式を済ませると選挙カーに乗り込み、精力的に県内を回った。

両親の出身地で
 ▽小田原潔候補
 大分、別府、宇佐、臼杵、佐伯の各市を走り抜けた。両親の出身地である宇佐市では宇佐神宮前で出陣式。「宇佐の候補として絶対に勝たせよう」と、自民党の地元県議らが応援演説。公明党県議は選挙協力をアピールした。水色のポロシャツにスニーカーの小田原候補は「大変勇気づけられた。皆さんに私の同級生や親族の代わりとなっていただきたい。最後に必ず勝ってみせるとの思いを実現させてください」と訴えた。

実績をアピール
 ▽足立信也候補
 紺色のポロシャツの軽装で大分市と別府市を集中的に回った。選挙カーでも積極的にマイクを握り、厚労政務官として取り組んだ実績をアピール。大分市内で開いた福祉団体関係者への集会では財政再建に向けた消費税率の引き上げについて「増税するまでに行政の無駄をなくす仕組みづくり、高所得者に有利な税や社会保険制度を改め、負担の平等を実現する」と理解を求めた。夜も大分市内で個人演説会を開いた。

「礼節」ネクタイ
 ▽山下魁候補
 大分市内を重点的に回った。「政治には礼節が大切」との信条に従い、夏の選挙も革靴にネクタイ姿を貫く。初日のネクタイは「フレッシュさをアピールする」ため青地を選択。汗だくになりながら選挙カーを降りたら、全力で支持者に駆け寄った。市東部の住宅街では集まった聴衆に「後期高齢者医療制度は即刻廃止するべきだ」と訴えると拍手と声援が起きた。終わった後は一人一人と丁寧に握手し言葉を交わした。

県内3氏の争い

 大分県選管は24日午後5時で、参院選大分選挙区(改選数1)の立候補届け出の受け付けを締め切った。午前中に届け出た3氏以外に新たな届け出はなく、3人による争いが確定した。
大分選挙区立候補者
 (届け出順)
 小田原潔 46 自民新
 足立信也 53 民主現
    =国民新党推薦=
 山下魁  33 共産新

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