2010おおいた参院選

県内3氏立候補へ アピール合戦過熱

[2010年06月23日 10:14]

 大分選挙区(改選数1)には▽民主党現職で厚労政務官の足立信也氏(53)▽自民党新人で元外資系証券会社員の小田原潔氏(46)▽共産党新人で党県委員の山下魁氏(33)の3人が立候補を予定。与党の現職と野党の新人2人が激突する。
 足立氏は前回(2004年)、当時の自民党現職を破って初当選した。党の組織、個人後援会と推薦する連合大分が基盤。昨年9月の政務官就任以来、地元活動の時間が限られたため、5、6月は閣僚級を含む中央からの応援を投入しててこ入れを図ってきた。医療、福祉分野での実績をアピールし、与党への信任を訴えている。党の支持率回復を追い風に活動の出遅れを取り戻そうとしている。
 小田原氏は今年1月末に自民党県連の公募で選出されて以来、知名度アップのために徹底した「つじ立ち」戦術を展開。新政権の政策を批判して、財政再建、景気雇用対策の必要性を訴え、与党の批判票や無党派層の取り込みを狙っている。党県連は昨年の衆院選の大敗を受けた「浮沈を懸けた戦い」と位置付け、衆院の各選挙区支部と参院議員、県議、市町村支部を通じて浸透を図っている。
 山下氏は昨年12月に党が擁立を発表。県内各地でミニ集会や街頭演説を重ねてきた。若さもアピールしながら二大政党に対する批判票の受け皿を目指している。党県委員会は農業、漁業の団体とも政策対話を通じて党への理解を深める試みも展開している。

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