「ガンバロー!」。気勢を上げる候補者と支持者=24日午前、大分市内
17日間、皆さんと戦い抜きます―。24日朝、参院選大分選挙区に立候補した3人の陣営はいずれも大分市内で出陣式を行い、第一声を上げた。各候補は景気回復や安心できる社会保障制度の実現などを訴えた後、選挙カーに乗り込んだ。与党の現職に野党の新人2人が挑む構図。改選1議席をめぐる“熱い戦い”が始まった。
小田原潔候補(46)自・新
いよいよ戦いの時。私の危機感は皆さんと同じはず。このままでは先輩たちから受け継いだ大事な日本が、心から、物から、金から滅びてしまう。その一心で「日本待ったなし」と呼び掛けている。景気回復、国の借金、安全保障・外交待ったなし。そして、中小企業も待ったなし。仕事をつくらなければいけない。子どもの親の代表として、親を支える現役世代の代表として、勤め人の代表として、皆さんの声を国政に届けたい。(午前8時半すぎ、大分市の大分城址公園で)
足立信也候補(53)民・現
皆さんからの期待に応えようと6年間頑張ってきた。国民が望む年金、子育て、雇用、医療の改革は厚労政務官である私の仕事。社会保障は成長戦略であり、未来への投資だ。安心して子育てや仕事に励む社会、老後の安心は私たちがつくり上げる。経済成長と社会保障は両立できる。菅内閣誕生で支持率が回復したのは、民主党の方向性は間違っていないと国民が思っている表れだ。取り組みは始まったばかり。改革を加速する。(午前8時半すぎ、大分市の大手公園で)
山下 魁候補(33)共・新
今回の参院選の争点は消費税だ。民主党と自民党が一緒になって消費税増税をしようとしている。国の借金と福祉が大変と言いつつ法人税減税とセットになっており、結局は大企業のための増税だ。一緒に消費税増税をストップさせよう。政権交代後も暮らしはよくなっていない。労働者派遣法を抜本改正し、「正社員が当たり前」のルールを作る。最低保障年金制度を導入し「お年寄りに安心を、若者に希望を」与える政治を目指す。(午前8時半すぎ、大分市の岩田公園で)
社民比例代表 吉田忠智候補「痛み受け止める」
参院選比例代表に立候補した社民党新人の吉田忠智候補(54)の出陣壮行会が24日、大分市都町の総合後援会事務所であり、支援者ら約100人が集まった。
内田淳一総合選対委員長、羽田野尚総合後援会長が「当選できるように、皆さんの絶大な支援をお願いしたい」などとあいさつ。連合大分の嶋崎龍生会長、全国総合選対本部長の村山富市元首相が激励した。
吉田候補は「政権の近くで働く社民党の役割は極めて重大。地方の痛みを受け止め、力の限り支持を訴える」と決意を語った。
この日は国東、宇佐市などで支持を訴えた。今後は県内を中心に九州各県を回る。
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