2010おおいた参院選

わが党はこう戦う

[2010年06月23日 10:15]

 参院選の公示が24日に迫った。17日間の選挙戦に臨む県内各党の代表者に今回の選挙の争点や、有権者に何を訴えてどう戦うかを聞いた。

▼挑戦者の立場を貫く
 【民主党県連 吉良州司代表】
 与党として受ける立場だが、改革を進める挑戦者という思いに変わりはない。菅内閣の発足で、失いかけていた党への信頼が完全に回復したとは思っていないし、政権交代以降、有権者の期待通りに進まなかったことは素直に反省する。
 選挙区の足立信也氏は厚労政務官としての厚生行政での実績を訴える。得票目標はないが、選挙をしっかりやれば、結果はついてくると信じている。

▼政策変更をチェック
 【自民党県連 岩屋毅会長】
 政権交代以降の「迷走政治」で生み出された問題は、菅内閣が発足しても何一つ解決していない。民主党は参院選を前に大幅な政策変更をした。厳しくチェックする力を自民党に与えてほしい。
 大分選挙区の小田原潔氏は県民の期待に応えられる人材だと自信を持っている。賢明な判断を信じて最後まで戦う。比例でも全力を尽くすとともに、公明党とのこれまでの友情も大切にしたい。

▼民主党の過半数阻止
 【公明党県本部 竹中万寿夫代表】
 民主党は「衆院任期中は上げない」とした消費税の増税を言い出すなど次々とマニフェストの約束を破っており、断じて参院の過半数を取らせるわけにはいかない。
 民主でも自民でもない第3勢力の公明党がいなければ日本の政治は間違った方向に行くと訴えている。党員、支持者の運動量は爆発的に高まっており、勢いが出てきた。比例で九州・沖縄重点候補の秋野公造氏の県内10万票を目指す。

▼普天間を無条件撤去
 【共産党県委員会 林田澄孝委員長】
 政権交代後も変わっていない、米国と大企業の言いなりという「日本政治の異常」を変えるための選挙だ。消費税増税の反対と米軍普天間飛行場の無条件撤去を主張して乱立する新党との違いを打ち出す。
 大企業への減税をやめ、労働者、農林水産業者らへの援助を充実させて内需拡大を図ることが景気回復につながると訴える。比例代表では全国5議席死守に向けて県内では4万5千票を目指す。

▼本格保守の立場強調
 【国民新党参院県第1支部長 後藤博子氏】
 国民の政権交代への期待を鳩山由紀夫前首相が裏切った状況。まず政治への信頼を取り戻すことが求められている。与党として経済の立て直しで安心して暮らせる社会を取り戻すための景気対策を訴える。
 夫婦別姓に反対するなど日本の伝統、文化、誇りを大切にする「本格保守」の立場も強調して、1票でも多くの比例票を積み上げたい。大分選挙区では与党の民主党を支援する。

▼筋通した主張訴える
 【社民党県連合 内田淳一代表】
 政権交代で誕生した3党連立与党から離脱したが、小政党といえども筋を通した党の主張は選挙を通して有権者に理解してもらう。
 今回の選挙は比例代表に出馬する吉田忠智氏(県出身)の当選に全力を傾注する。社民党が伸びることが政治の質を高めることにつながると信じる。米軍普天間飛行場の国外移転を求めるわれわれの主張は譲れないが、現政権とは政策ごとに協力し成果を出す。

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