参院選公示前夜、準備に追われる選対スタッフら=23日、大分市内
「さあ、出陣だ!」。参院選公示前日の23日、大分選挙区の1議席を争う各立候補予定者の陣営は、17日間の選挙戦に向けた最終準備に追われた。民主党を中心とした連立政権が誕生してから国政の場で初めての“審判”。財政再建、政治とカネ、米軍普天間飛行場の移設問題など、政治課題は山積。「死力を尽くして有権者にアピールしたい」と気勢を上げる各陣営。いよいよ夏の戦いが幕を開ける。
〈足立陣営〉大分市高砂町の選対事務所では、選対幹部らが遊説先や選挙カーの運行計画などを入念にチェック。国会閉会後にようやく地元での活動に専念できるようになった足立信也さんは、同市内であいさつ回りなどを精力的にこなし、夜は決戦に備えて演説の準備などをした。「だんだん盛り上がってきた」と梶原九州男選対委員長。「必勝に向け、気力を充実させて戦い抜きたい」
〈小田原陣営〉大分市椎迫の選対事務所は夜遅くまで支援者らが出入りした。小田原潔さんは朝から大分市内などの街角に立ち、夜は豊後大野市へ。選対幹部は頻繁に会議を重ね、選挙カーに乗り込む布陣などを再確認した。自民党は野党になって初の国政選挙。河野充宏選対本部事務局長は「手応えをつかみにくいが、何とか現職に追い付き、追い越したい」と気を引き締めた。
〈山下陣営〉大分市中津留の選対事務所では、共産党関係者や支援者が、選挙カーで回るコースや街頭演説を行う場所などを打ち合わせしたり、配るビラをチェック。山下魁さんは公示前日を演説原稿の最終確認に充て、梅雨時の選挙戦に向けて力を蓄えた。山下さんは「参院選は長丁場だが、街頭演説などを通して党の政策、自分の主張を有権者の皆さんにしっかり訴えていきたい」と気合十分。
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