県内9市町村で投開票が行われた議会議員選挙。激戦だった中津は新人勢が健闘し、宇佐や日田も新旧交代が進んだ。当選者は喜びをかみしめながら、過疎高齢化や防災など地域の課題解決に向けて意欲を示した。
<別府市議選>
前回から4減った25の椅子をめぐり、31人がしのぎを削った激戦。新人は7人中5人が当選、現職は24人のうち4人が涙をのんだ。最下位当選者と次点との差は89票だった。女性は現職3人が挑んだが、2人が落選する厳しい結果になった。
<中津市議選>
2減の定数28を33人で激しく争った。投票率は70・61%で、前回より5・61ポイント低下。現職は3人が涙をのみ、元職2人が返り咲いた。新人は8人中6人が当選と健闘。元中学校教諭の吉村尚久さん(無)が2654票を獲得し、トップ当選を果たした。
<津久見市議選>
定数2減の14に対し現職12人、新人5人が立候補した。投票率は前回からほぼ横ばい。定数減と各候補への票の分散により、当選ラインが300票台から600票台にアップするなど激戦となり、新人4人が当選する一方、現職2人が落選し、明暗を分けた。
<日田市議選>
定数4減の24議席を25人が争った。投票率は前回よりも9・2ポイントダウンし、過去最低。現職17人は議席を守り、新人7人が初当選。最年少は新人の居川太城さん(無)で28歳。ベテランら10人が不出馬したこともあって、顔触れは一気に若返った。
<宇佐市議選>
定数26に27人が挑んだ少数激戦。今回から安心院、院内選挙区を設けず全市1区で争われた。多くの現職が県議選へくら替えしたり引退した一方、6人が立候補した新人は衛藤義弘さん(公)がトップ当選を果たすなど全員が当選し、新旧交代が顕著となった。
<杵築市議選>
今回から定数を2減らした20議席に対して21人が立候補する少数激戦となった中、新人が8票差で涙をのんだ。西紀子さん(公)が2期連続でトップ当選した。元職の阿部直瑞さん(共)は前回の倍近い得票数を獲得し、雪辱を果たした。
<玖珠町議選>
20人で16議席を争い、現職10人、新人5人、元職1人が当選。現職2人が落選。新人の大谷徹子さんが当選し、同町初の女性議員が誕生。最多得票は現職の高田修治さんで、新人の石井龍文さんとともに千票を超えた。元町議会議長の繁田弘司さんが返り咲いた。
<姫島村議選>
定数8に対して現職8人、新人1人が争った選挙戦。現職全員がそれぞれの地盤を固め議席を守った。投票率は92・30%と引き続き高い値を維持。トップ当選は小野仁さん。出遅れが懸念されていた新人は健闘したが、現職の壁を破れなかった。
<大分市議補選>
改選数2に対し3人が立候補。いずれも政党から公認を受けた元職と新人が当選した。
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