「被災した方々のために」と義援金を持ってきた別府商業高校生徒会長の弥田朋晃君(中央)=26日、別府市役所
別府市光町の大火で、市に寄せられた義援金が26日、1千万円を超えた。地域や世代を超えて、家や家財道具などを失った被災者への支援が広がっている。
この日、義援金を届けたのは市内の▽国際ソロプチミスト別府(5万円)▽別府青年会議所(募金の103万8327円)▽北鉄輪自治会(10万円)▽市民謡連盟(10万円)▽別府商業高校(募金の40万1098円)▽市自治委員会(10万円)―など。これまでの合計は191件・1065万3745円となった。
中津市三光の肢体不自由児施設「つくし園」に入所している山崎広和さん(20)は同日、2万2143円を寄せた。ニュースで火災を知り、「自分も何か手伝いたい」と思い立った。電動車いすに募金箱を付け、施設内を回って約100人の協力を得たという。
別府市によると、「数十年前、光町に住んでいた。火事を知って送りました」という手紙とともに郵送されたり、阪神大震災で被災した人からの義援金もあった。市は「不景気な時代だが、皆さんの温かい気持ちが伝わってきた。復興支援のため有効に使いたい」としている。
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