163軒分、2回に分けて朝刊を配達する豊田一二さん
親子で配り続けて25年…杵築の豊田一二さん
午前3時。早朝、いや、まだ真夜中の杵築市中心部を、ミニバイクで走り始める。配達する朝刊は163軒分。2回に分けて配り、所要時間は約3時間。同市大内の豊田一二(いちじ)さん(72)は「もう慣れてるから、きつくはないね」と笑う。
3年ほど新聞配達をしていた父時二(ときじ)さん(故人)の仕事を受け継いだのが1988年。以来、農業の傍ら22年間、大分合同新聞を配り続けている。親子でほぼ四半世紀。「農作業で忙しい時はもちろんあるが、休んだという記憶はあまりない」
新聞配達の魅力は「達成感と読者からの声」と豊田さん。毎日、配達が無事に終わると、ほっとするという。「途中で『おはよう』『ご苦労さま』と声を掛けられると、やっぱりうれしい。体が続く限り、できればあと5年は配り続けたい」
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