大分ITネットワーク社会研究会

〈1月例会〉三つの目標を掲げて

[2010年01月29日 10:22]

広瀬勝貞知事が「大分における情報化の諸課題」のテーマで講演

 大分ITネットワーク社会研究会の1月例会が28日、大分市のトキハ会館であり、広瀬勝貞知事が「大分における情報化の諸課題」のテーマで講演した。
 広瀬知事は「IT(情報技術)基盤の整備に力を入れている」とし、まず携帯電話の不感地帯の解消を挙げた。「スマートフォンという、パソコンと一体化した端末が普及し始めた。情報の重要性が一層増すだけに、まず全世帯で利用できるようにしたい」と強調。
 次にブロードバンドについて、「来年3月までに世帯普及率100%にする」と目標を示した。佐伯市宇目へのソフトウエア開発会社の進出事例を紹介し、「大量の情報をやりとりする手段があれば、どこでも創造的な仕事ができる。企業の誘致戦略でも大切な条件になる」と力説した。
 最後に2011年7月の地上デジタル放送への完全移行を挙げた。大分県のデジタル化率が67.6%(昨年11月)にとどまっていることを踏まえ、「誰もがITの恩恵を享受できるよう応援したい」と話した。
 また情報産業の育成やクラウドコンピューティングの利活用に向けては、「エネルギー消費を減らし、地球環境にやさしい情報化を促進できる」と積極的に取り組む考えを示した。

過去の特集 - 大分ITネットワーク社会研究会

※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA